HONDAとシビックの焦燥。中身のない2030年ビジョンと、噛み合わない歯車。

シビック2
出展元:HONDAホームページ

 

先日、トンデモナイ記事がネットに出回ってました。
某自動車評論家の書いたものなのですが、

「せっかくならシビックよりも、CR-Vのような売れ筋のSUVを出してほしい」

的な論調が、HONDAの販売サイドから上がっているというもの。

ウソかマコトかわかりません。
ですがそれが本当なら、そしてそれが営業サイドの総論だというのなら、HONDAという会社はもはや完全に空中分解しているのかもしれませんね。

 

ホンダ2030年ビジョンがすべてを象徴する

本日はニューモデルマガジンXの発売日でした。
何と何と、Kindleだと日付変わった瞬間から買えるぜ!(先月号は夜まで買えなかったぜ!)
早起きして早速読みましたとも、だってタイトルマツダだもんw

まあ結論から言えば、マツダに関しては新着情報的なものは特になしでしたが。

 

そんな中、マガジンXが以前よりその存在を仄めかしていた、HONDAの「2030年ビジョン」という資料が堂々とスクープされております。
併せて、シビックの販売について、従業員教育のための社内資料も公開されており、これらが中々面白い内容になっています。

細かい内容は是非ニューモデルマガジンXの7月号を読んでね♪w

NEW MODEL MAGAZINE X (ニューモデルマガジン X) 2017年 07月号 [雑誌]

 

シビックの社内資料は合理的だが

シビックの販促については、語っている内容は合理的だと言えます。
要するに、「停滞するブランドイメージの価値向上」を果たすのがシビックの役割。

 

離れてしまったかつてのHONDAファンを取り戻し、

買い替えに悩む現在のHONDAユーザを救済し、

他社のクルマに乗る未来のHONDAユーザを獲得する。

 

「何を理想論を言うのだ(笑)」という方も当然おられるでしょう。
上記の目的はすべてのクルマに共通するもので、シビックにだけ該当するものではありません。
問題なのはどの顧客層(セグメント)に対してアプローチするかという点です。
(マガジンXのスクープにはその情報はなし。スクープしてないだけなのか、元から資料の中になかったのかは不明だが…)

 

いわゆる、仮想敵です。

実際には仮想でもないんですが、要するに「どのクルマの客を奪うか」です。

これは「アクセラ」「インプレッサ」のような国産Cセグメントと、その他欧州車に乗っているユーザに他なりません。最近では「C-HR」も立派な仮想敵です。
アクアやタントに乗ってる客にシビックを薦めても、仕方ないですからね(^^;

そしてこのクラスの客層というのは、「こだわったクルマに乗る客の中で最も数が多い」クラス。つまり、ライトなクルマ好きです。
この客層を奪うことによって何が起きるかといえば、それは「道路の上をHONDAのカッコいいクルマがたくさん走る」という強烈な宣伝効果です。
公道を走る美しいクルマの姿は、TVCMに決して劣らない広告効果を産むことでしょう。
そしてそれこそが、HONDAの語る「停滞するブランドイメージの価値向上」につながるのです。

 

別にフィットを100万台売っても、ステップワゴンを50万台売っても、「ブランドイメージ」は向上しません。
シビックを売れとHONDAの本体が言っているのには、そういうワケがあるのです。

 

 

それでも現場が、本当に「シビックよりもCR-Vを…」なんてアホなこと言ってるとしたら。
それは会社としてのHONDA本体が販売サイドからの信頼を失っているという何よりの証左だと思いますね。

 

2030年ビジョンは経営陣の自己満足

だと思います、正直言って。

 

マガジンXを読まれていない方のために補足しますと、2030年ビジョンとは、恐らく八郷社長が中心となってつくりあげた、2030年にあるべきHONDAの姿を描きぬいた資料です。
「地域の協調と連携」「変革とパートナーシップ」「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」などといった、綺麗な言葉が並んでいます。
HONDAの社内資料のようで、従業員にはだいたいいきわたっているようですが……。

具体的な目標なし!

具体的な施策なし!

マガジンXも書いてますが、美辞麗句の抽象論と客観視した未来の事実が並ぶのみで、そこにHONDAが「どうやってたどり着くか」という具体性が全く掲載されていません。

 

少なくとも、この段階の資料であれば、末端にまで公開する必要はない。
上位幹部クラスに、組織の具体的な目標と活動指針を決めさせるための資料としてなら理解はしますが、この資料を従業員に配布したところで、「上がまたイミフな綺麗ごと言ってるw」で終わりでしょう。(いや、幹部クラスでもポカーンかも…)

この2030年ビジョンを見るにつけ、HONDAの上層部は下層レイヤを全く理解していないのではないかという疑念が沸き上がりますね。
シビックの販売に販売サイドが疑問をつけるのも、いうなれば本体と営業とのコミュニケーションが、最早円滑でないためでしょう。
HONDA本体、そしてその中央は、既に社内で孤立しているのではないか……なんて、穿った見方をしてしまいます。

 

相変わらずHONDAをdisってばっかりの私ですが、シビックの販売はかなり楽しみにしております。めっちゃ応援しております。
是非シビックを売りまくって、公道を美しいシビックで埋め尽くして頂ければ、と思います。
HONDA△、頑張って!

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