トヨタがオーリスを売るために必要なこととは? 旧世代HVを搭載した苦肉の策も…

オーリス120T左前

国内メーカーでは「アクセラ」や「インプレッサ」。
海外メーカーを含めると「ゴルフ」やベンツ「Aクラス」にアウディ「A3」といった猛者たちがひしめくのが、Cセグメントクラス。

世界最強と呼ばれるトヨタは、このクラスにおいて「オーリス」を投入し、欧州戦線での決戦に挑んでいますが……。

とりあえず日本では「全然」売れてませんねw

スポンサーリンク
レクタングル大

テコ入れのためにハイブリッドを発売したが…

何しろ月販目標1,000台、実際には販売台数ようやく500台というオーリス。
そもそも日本で売る気がないモデルとも言えますが、それにしても、あまりにも売れてない。
トヨタの虎の子も、日本では悲しい現実を突きつけられています。

そんなオーリスに昨年登場したのが、決戦兵器であるはずのダウンサイジングターボでした。
120Tと呼ばれるこのモデルで、販売テコ入れを図ったはずでしたが、売れ行きはさっぱり。
各自動車雑誌絶賛(?)にも関わらず、販売台数はリリース後も1,000台を上回ることはありませんでした。

そこでトヨタは、ようやくトヨタ的大本命というべきか、虎の子のハイブリッドモデルを発売してきたわけです。

が。

このHVは先代である3代目プリウスに搭載されていた、いわゆる「古いシステム」。
バッテリーも最新の「リチウムイオン」ではなく、性能に劣る「ニッケル水素」です。

4代目プリウスのHVシステムがあるにも関わらず、何故ここで出し惜しみを……?

そもそも120Tが売れなかったのは…

私は結構、オーリス好きです。

何故かというと、単純にかっこいいから。
トヨタの最近のデザインは、睨みつけるような鋭い眼光が特徴で、ヴィッツやカローラまでそんなイカツイ目つきをしているわけですが、オーリスのデザインというのはその路線の最高傑作だと思うのですよ。

もちろん、個人的に大好きなマツダなんかと比べると、顔つきはともかくとして、ボディラインの造形の甘さはやや目立ちます。
やや目立つのですが、ボディラインに対する拘泥が薄い分、乗降性に優れているのがオーリスの強み。
室内空間はうちのアクセラと比べても結構広いです。

んで、虎の子の120T何ですが、何故売れなかったのか。

当然、そんなもの「高いから」に決まっています。

コスト260万もかけて、誰が1.2Lエンジンを買うのかって話。
多くの人はこの価格帯でトヨタ車を買うなら、燃費も含めて「プリウスでいいじゃん」ってなるでしょう。
高い金を払ってオーリスを買う理由というのが、見つけられないんですよね。

トヨタ自身、オーリスという商品のキャラクター付けに苦心している感じがあります。
その迷走が、120Tというグレードに出てしまった感が強いです。

オーリスのグレード構成に感じる矛盾

そもそも、120Tのダウンサイジングターボの乗り心地は確かに高いレベルでした。
ただ、「高い」という意味は決して「スポーティー」という意味ではない。
ストレスフリーでマイルドな、「乗り心地の良いクルマ」という意味で高いレベルなのです。

正直な話、乗り心地の良さなんて大した強みになりませんよね…( ゚Д゚)

どの車に乗ったって乗り心地はいいのが昨今で、乗り心地だけを求めるなら150Xに乗ったところで決して悪くないんです。
同じオーリスでも、200万程度で買える150Xではなく、120Tを敢えて選ばせるには、武器として弱い。

個人的な意見としては、オーリスは全グレードエンジンを1.2Lターボに統一するべきでした。
プジョー208が、2度にわたってエンジンを一斉に切り替えたように、トヨタも全変革するべきだったと思います。

1.2Lターボは、出力的には116psに過ぎません。
それは180Xの144psに水を空けられるばかりか、150Xの108psとも大差ありません。
ターボだけあって、トルクは18.9kgfと、180Xを凌ぎますが、それにしてもコスト差ほどの価値があるとは思えない。

つまり、額面だけで見るなら180Xの方がスポーティーなわけです。
RSが搭載するのも1.8Lエンジンであり、グレード構成上の矛盾を感じてしまいます。

そして今回、HYBRIDという新たなグレードが登場してしまった。

お値段にして262万~283万と、120T以上のハイエンドグレード。
ですがカタログ燃費は、120Tの19.4km/Lから一気に30.4km/Lにまで伸びました。
このインパクトは絶大でしょうから、ユーザ的にはオーリスを選びやすくなるでしょう。

でも……。

このお値段でこの燃費なら、正直プリウスの方がいいと思いませんか?
いや、私はデザインでオーリス選びますけどw
HVシステムも旧世代感ばりばりで、プリウスさんと比べれば燃費圧倒的に悪いし。

何にしても、今回のHYBRIDグレード追加は、オーリスのキャラクター性がプリウスとより被ってしまったという結果にしか見えないのです……。
だってそもそも、同じようなCセグメントクラスだし。
だってそもそも、目指す方向性は「走って楽しいクルマ」なんだろうし。

オーリスを売るための、トヨタとしての戦略とは?

考え方としては、「オーリスにあってプリウスにないもの」を探すべきでしょう。
同じようなクルマを2台作ってもトヨタグループとしては無意味でしょうから、明確に個性を切り分けるのがベストだと思います。

というわけで、「オーリスにあってプリウスにないもの」は何か?
それはもう完璧に、答えは一つしかなくて、

「スポーティー」

であることでしょう。

この単語の意味は極めてあいまいなんですが(笑)、ようするにプリウスはあくまでも「大衆車」ですが、オーリスはよりクルマ好きに向けた濃いクルマであるべきだと思うわけです。
これは4代目プリウスが運転の楽しさにフォーカスしてきた今でも、代わりません。

オーリスの方が、プリウスに比べてマニア向けであるべきなのです。

安易にハイブリッドモデルを追加するのは、オーリスというブランドにとって百害あって一利なしかなぁ……と。
まあ日本ではオーリスというブランドなんて、全くゼロに等しいのでしょうけどww

では、具体的にどうするか?

まず150Xはともかくとして、180X系統のグレードは廃止します。
180X相当の価格で、120Tを出せば当然ユーザの食いつきは違ってくるはず。
コテコテの装備を省いて、きわめて軽装でナチュラルな1.2Lターボ車を用意します。
装備付加グレードはあっても良いにしても、ベースグレードは徹底的に価格勝負でしょう。

圧倒的に売れるかと言われれば、多分NOです。
だって、同格のアクセラやインプレッサでも、月販2~3000台(インプレッサは最近もっとすごいけど…)の世界なのです。
日本にそもそも需要の薄いクラスなのですが、もうそれはマニア向けなので仕方ない。
まずは月販1000台を目標に、肝となるダウンサイジングターボ中心に攻めるべきでしょう。

あまり大きな販売台数を考えても仕方がないのです。
オーリスの役割は、あくまでスキマを埋めること。
マツダやスバルを買う「コア」ユーザーを、少しでもトヨタに振り向かせるための決戦兵器であるべきなのです。

そんなモデルであってこそ、トヨタとしてもオーリスを国内展開する意味があるのではないでしょうか。

まあ現行モデルも、2012年ぐらいデビューだったはずなので、そろそろフルモデルチェンジの噂が出てもおかしくはないはず……。
新型HVシステムが乗らなかったのは、そのあたりの兼ね合いかな?
現在の迷走感からすると、もしかするとモデル整理の対象になる(日本で売らなくなる)かもしれませんねぇ……。

ちなみに海外で売れてるかどうかは、全然調べてません(笑)
もしかしたらそのうち記事にするかもしれません(^^;

この記事が気に入ったら
ぽちっ♪とお願いします!

スポンサーリンク
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大

コメント

  1. kuni より:

    こんばんは。お久しぶりです。
    オーリス、前期型180Xに試乗したことがありますが、なかなか良い感じの足回りだった記憶があります。
    さて、ハイブリッドモデルが追加になったのですね。
    旧型のハイブリッドシステムなのに新型プリウスより高いとは・・・。
    価格設定を完全に間違ったとしか思えませんね。
    オーリス・ハイブリッドの立ち位置って、ネッツ店でいえばアクア(もしくはシエンタ・ハイブリッド)とプリウスの中間だと思うのです。カローラ店のフィールダー・ハイブリッドより少し上。価格的には230くらいが妥当かな?
    マニア向けには180RSベースでG’sを出せばOKでしょう。
    120Tの装備の簡略化は賛成です。ただし、150X並の価格にしなければ厳しいと思います。

    • セトシン より:

      kuniさん、コメントありがとうございます♪

      オーリス、いい車ですよね。
      私も120Tに試乗したとき、「お、これはいい」と思いました。
      足回りも良かったのですが、120Tの場合は珍しくCVTが良いと感じました。
      決してスポーティーではないんですが、落ち着いて乗れる感じの「マイルド」な良さかなーと思います。

      価格設定は間違えてますよねー。
      今度CH-Rとか出したら、余計に価格的な立ち位置が不透明になってしまいますよねぇ……。
      オーリスのG’sとかすごいいいです!
      個人的にはイメージモデルとして1.5Lぐらいのターボが欲しいところかなぁ…(笑)

      120Tエンジンで150Xくらいの価格で出せたら、リアルにめっちゃ売れそうですね!!
      トヨタなら頑張れば実現できそうな気がするだけに、そういうブレイクスルーを推し進めて欲しいところです!(^◇^)

  2. コマ より:

    HVシステムが古いのは、海外ですでに発売されていたHVモデルをそのまま引っ張ってきたからですね
    グレードを絞るという意見には同意です。個性的な車として売るならなおさらですね
    そもそもライバルが強力すぎます(;^ω^)
    150なんてフツーのコンパクトカーを買うくらいなら、同じ価格帯の1.5アクセラを買います
    120TやRSにしても、2.0アクセラの方がよっぽどパワーに余裕がある上に安い・・・
    HVに関しては30万近く価格差が!
    ターゲットのコアユーザーなら迷わずアクセラやインプを選ぶでしょう・・
    最低でも同価格帯にしないと正面から戦うのは無理ですね。「高い」というのがこの車の最大の欠点ですね・・・

    とはいえマイチェンしたこの顔つきはかなりカッコイイです
    不人気ゆえに中古で安く購入できれば・・
    アクセラのHVはセダンしかないので、ハッチバックのオーリスHVはファミリーユースで有利かもしれませんね

    • セトシン より:

      コマさん、コメントありがとうございます♪

      なんかフツーに海外ではHV売られてたらしいですね!!
      後から知ってビックリしました(^^;
      むしろヨーロッパでHV売れるんだってビックリしましたww

      オーリス、カッコイイですよね~~~。
      カッコイイけど、ほんとおっしゃるとおり、ライバルが強力すぎるんですよね~(汗)
      だって私もアクセラ買います(買いました)もん(爆)ww

      ただ、オーリスの乗降性はアクセラよりはるかに高かったですよ!
      アクセラはやっぱ、後部座席に乗り込みにくいのは欠点…まあスタイリング重視なので不満ではないんですけど。
      オーリスはボディラインにそれほどこだわってない(失礼w)ので、乗降性はすごい高いし、後部座席も広いです。
      むしろトヨタの量産性を活かして、それこそ150の価格で1.2Lターボとか選べれば、勝負になると思うのですが……さすがに無理だよなぁ。。。

      中古!なるほど!!
      確かに不人気なので中古価格は下がるかもしれませんね!!期待!!ww