マツダのEV開発宣言に感じる不安。何かを得たのか、不安に負けたのか。

マツダと世界戦略

CX-5のニューモデルリリースと時を同じくして、マツダから一つの重大発表が発せられました。
そう、マツダが「EVを造る」と宣言したのです。

一番中身が詳しい記事はこれかな?

マツダもEV投入、2019年メド(日経ビジネス)

……本当に大丈夫か、マツダよ?(´・ω・`)

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全方位戦略を取れる企業体力はない

とにかくマツダは、

「トヨタやNISSANのような、全方位作戦を取れる大企業ではない」

という点が何よりの懸念です。
一般的に中小企業というようなレベルでもありませんが、こと自動車業界においてマツダの規模はあくまでも「知る人ぞ知る」というような中小規模です。

この規模で「ガソリンエンジン」「PHEV」「EV」という異なるパワートレイン(PHEVについては流用性もあるでしょうが)を「独自開発」なんてできるワケない、というのが私の意見。
今回のこと「EVやります」発言は、あまりにもマツダの規模を外れた戦略、戦線を広げ過ぎることを意味するような気がしてなりません。
例えば現実が軍事戦記のように推移すれば、間違いなく前線に対する補給が追いつかなくなって破滅するパターンでしょう。

私はあまり詳しくないのですが、これは過去の「多チャンネル化」による事業失敗と、同じ愚ではないでしょうか。
もちろん、ZEV規制などの環境規制(北米でどれだけ有意義なのかは不明…そんなに発電効率いいのか?)を鑑みれば、EV販売による多角的な製品群が必要とされるのは事実なのでしょうが……。

マツダの規模のメーカーが、「大手と同じことをせざるをえない」状況はかなり厳しい。
茨の道でしょう……。
むしろZEV規制と言うより、ドイツでの一件が尾を引いているのでしょうか……。
(参考:「脱原発に続いてガソリン車「廃絶」へ!? ドイツの政策は矛盾だらけ」)

これが長期的視野に立った戦略ならば…

ただし。

マツダの現在の首脳部は、非常に秀逸な復活戦略を遂行してきた、偉そうな言い方をすれば「頭がいい人たち」だというイメージがあります。
そんな首脳部が、あえてこんな規模の戦いに身を投じる愚を犯すでしょうか。

多くのニュースサイトが報じている通り、希望の目は

「トヨタとの提携」

という、昨年に巻いた種でしょう。
むしろ長期的な流れを見越して、EV戦略を推し進めるために両首脳が布石を打っておいたのか、なんて考えられちゃうわけです。

先だってトヨタもEV戦略を発表していました。
「2020年までに…」というその発表内容は、マツダの「2019年には…」という宣言と歩みを同じくしているように見受けられます。
もしトヨタから技術供与を受けるなら……アリかなぁという思いはあるのです。

ただ、あくまでも「独自開発」であるとマツダ小飼社長は述べています。

協業の可能性についても触れていますが、開発の負荷を背負う以上、投資が分散して強みが不鮮明になる懸念があるのではないかなぁ……と心配です。

或いは、敢えて世の中のECO化に相反して開発を進める「新型ロータリー」が、この布石になるのでしょうか。
「ロータリーレンジエクステンダー」は、今回のインタビューで社長も名言されています。
元々、マツダほど頭のいい会社が、単なるスポーツモデルのために専用エンジンを再開発するとは思えないので、この新型ロータリーについては、RX-VISIONがむしろ隠れ蓑(もちろん本気で作ってるでしょうけどw)で、PHEV等につなげる電動化技術が骨子だったと考えるのが妥当でしょう。

余談ながら、トヨタのEV参入については、多くの方が「トヨタの誤算」と報じていましたが、私はそうは思いません。
トヨタはそもそも、FCVとHVにだけ注力するような規模のメーカーではないはずです。
表立って何もやってないにしろ、水面下でのEVの研究はかなり進めるだけの企業体力があるはずなのです。(何もやってなければ経営陣の失態)

テスラが有名なEV事業ですが、あの会社は別に技術的な強みがあるわけではありません。
とにかくCEOのイーロン・マスクの売り方がめちゃ巧妙なので、「すごそうに見える」だけなのがテスラという会社。大きくなっても圧倒的な存在になることはないでしょう。
ライバルとなるのはむしろ、早くに電動化シフトを決定していたVWとNISSANでしょうね。

道を間違えることだけはしないで欲しい

何にしても、考えなしの全方位戦略だけはあまりにも愚の骨頂。勘弁して欲しいです。
愛するマツダに潰えられたら、私のカーライフは何を楽しみにすればいいんですか……。

というわけでマツダさん。

大変な世の中になってきましたけど、負けずに頑張ってください。

そしてSKYACTIV GenⅡを楽しみにしてます♪

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コメント

  1. kuni より:

    こんばんは!

    現時点でクルマはEVに向かっていることは間違いないと思います。
    今からでも本格的にEV開発を行わなければ、マツダの未来はないでしょう。
    いつまでも内燃機関にしがみついていては生き残れません。
    マツダ独自のEVってどんなクルマになるのでしょうか?楽しみですね!
    実は5年前に次期ロータリー車について、こんな妄想をしていました(笑)。
    よろしければ読んでみてください。今、読み返すとかなり恥ずかしいですが(汗)。

    ところで、ハイブリッド車って乱暴に言ってしまえば、内燃自動車と電気自動車のニコイチですよね。
    電気自動車が作れなければハイブリッド車は作れない。つまりトヨタは余裕でEVを作れるはずです。
    ただ、バッテリーのコストと安全性、インフラ整備、ユーザーの心理状態が不十分なので、状況が整うのを待っているのだと思います。
    日産が「リーフ」という一発回答を出す以前から、トヨタは「プリウス」で電気自動車への潮流を誘導しつつ、市場が成熟するのをじっくり待つ作戦を行っていたのかもしれません。そして現在も継続中なのでしょう。
    トヨタ、恐るべし!ですね~

    • セトシン より:

      kuniさん、コメントありがとうございます♪

      おお、kuniさんはEV開発促進派ですか!
      私も「時代の流れだよな~仕方ないよな~」と思わないでもないんですが、私はマツダがふつうにEVを造るのには反対なんですよね。
      EVの時代になっても、ガソリン車のシェアは6:4の小さいほうぐらいで生き残ると思ってるので、そのガソリン車枠の中でのシェアを強めて「世界2%」のブランドを維持するのがマツダの未来ではないかと思ってるんです。怖いですけどね(^^;
      そのために、RX-VISIONなんて「ブランド品」を作っていくつもりなのかなぁと思ってたのです。
      もちろん、今のマツダ首脳部はキレ者揃いな印象がありますから、EVに何かしら独自性を付与する手段を見つけているのかもしれないですけどね!

      HVとEVの違いは詳しくはわかりませんが、恐らく生産を考えればEVの方が遥かに「シンプル」ですよね。(EVの未来を認めざるを得ないのは、EVがコモデティとしての大量生産に向いている点だと思ってます。)
      トヨタがEVの研究を怠ってるとは思えないので、おっしゃる通り、リーフみたいに敢えて「売れない」時代にEVを売ってなかっただけかもしれませんね。
      色々な経済紙が騒ぎ立てるほど、トヨタがアホだとは正直思えませんよね!

      そしてRX-8次期モデル読ませていただきましたw
      STARTスイッチを押すあたりが、次期モデル感バリバリでイイですね♪
      現実になってくれないかなぁ……。

  2. kuni より:

    こんにちは!
    読んでいただき、ありがとうございます。

    マツダRX-VISION、これを見た時、次期RX-8ではありませんでしたが、5年前の妄想が現実になりつつあると思いました。
    コイツはロータリーエンジンを搭載したEVだと・・・。
    で、マツダのEV造ります宣言!
    もう、確信しかありません(笑)。
    ロータリースポーツの未来の姿 = RX-VISION
    登場が楽しみですね!

    • セトシン より:

      kuniさん、コメントありがとうございます♪

      ロータリーを上手く組み入れるのなら、マツダのEVの未来は非常に明るそうですね!
      レンジエクステンダーに流用するのは規定路線でしょうけど、是非マツダらしく魅力的なEVを造って欲しいものです。
      単純な数の勝負だと、生産性が高いEVは大企業有利な側面が強くなるでしょうからね……。
      登場が楽しみです!