私がテスラとイーロン・マスクを嫌いになった理由【前編】

それはハートだ!

本日は再びどうでもいい雑記でござる。
そしてテスラ&イーロンマスクが好きな人ごめんなさい。
自分の気持ちをまとめながら、とうとうと書き連ねます。

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昔は本気でモデル3買う気だった

何を隠そうこの私、元々はテスラが大好きだった。

きっかけはモデルSを見たことだと思うが、先鋭的でカッコ良く、また「ハイパフォーマンスカー」としての側面も備えたテスラのクルマは、まさしく『未来のクルマ』に見えた。
NISSANリーフで感じていた「電気自動車はコレジャナイ」感を、テスラが吹き飛ばしてくれたのだ。ファンにならないワケがないじゃないか。

ただ、モデルSは庶民からすると手が出ない高価格帯でござる。

モデル3の発表を、首を長くして待ってたもんさ。
発表されたモデルは、正直モデルSほどではなかったけど、十分に流麗でカッコ良かった。
先進モビリティとしての存在を誇らしげに語るかのようなフォルムだったと思う。

リアルな話として、モデル3は購入候補だった。
すぐに、というわけにはいかなくても、数年後、マイカーRX-8の後釜として、真剣に候補に考えていた。

すべてが一変したのは、アメリカで起きた自動運転事故である。

事故の責任がテスラにあるわけではないが…

極論すれば、テスラに直接的な責任があるわけではない。
自動運転はあくまでレベル2の段階である。
ドライバーが運行状況を常に監視し、ステアリングを握って周囲を警戒する必要があるのは明白だ。

テスラが負うべき責任は、それについての説明責任である。
テスラの自動運転の売り方は、果たして誇大広告ではなかったのか。
きちんと顧客に説明が果たせていたか、その点に尽きるだろう。

モデルSは、自動運転中に画面にきちんとサポートが必要な旨は表示していたようだ。
その後、両手を離して運転するとオートドライブが終了するようにソフトウェアアップデートも行っている。
実際には販売店による説明責任が非常に重要視されるわけだが、さしあたって「説明しなかった」という罪はテスラにはなかったと思う。

ただ、私がこの会社に懸念を持ち始めたのは確実にこの事故からの話だ。

「太陽が眩しかったから自動運転が機能せず、死者が出た」

果たしてそれだけでいいのだろうか?

ドイツでの顧客調査での驚きの数字も…

テスラという会社は、何かが違う。

その違和感は、ドイツでも見られた。

ドイツ政府はテスラが謳う「自動運転」という表現が誤解を与えるとして、テスラに売り方を変更するように要請した。
政府とすれば、当然の主張であると思われる。

だが、テスラはそれに反論した。

そして反論を行うために、テスラが独自に行った調査結果が、これである。

Awareness  and utilization of the Autopilot

日本語のニュースは、このあたりがわかりやすい。

「オートパイロットという言葉は誤解を招く」というドイツ政府に反論するためテスラが調査を実施

つまり、テスラはドイツ政府の主張に反論するため、第三者機関の協力のもとでアンケートを実施。
それによって、「大多数の人がシステムを理解できているから、問題ないでしょう?」と言っているわけだ。

では、大多数の人、とはどのくらいなのか?

上記のニュースサイトでは、98%という数字で語っているが、原文のPDFを見ると、

Has the name “Autopilot”  caused you to believe that the car is fully autonomous ,  meaning that it does not  require the driver to be supervising the car ?

「オートパイロット」という名前は、自動車が完全に自律していると信じさせました。つまり、運転手が車を監督する必要はありません。(Google翻訳)

このアンケート結果に対して7%の人が「YES」と答えていることがわかる。

大多数の人は、理解できていたかもしれない。
しかし、7%の人が、テスラの車を「完全自動運転」だと信じていたのだ。

そしてテスラは「だから問題ない」と切って捨てたわけだ。

もっともその後、システムアップデートによってハンドルを放したらダメになっているので、きちんと対応はしている点については、テスラ開発部隊の名誉のために明記しておく。

イーロン・マスクの主張は完全に合理的だが…

さらに首をかしげるのが、テスラCEOであるイーロン・マスクの主張だ。
NewPicksに掲載された以下の記事においてのマスクの発言は、彼がとても優秀であることを証明するものである一方で、私自身の感性とは決して相いれなかった。

イーロン・マスクが信じるクレイジーな13のビジョン

「ひとつ言っておきたいのは――率直に言って、私はこの話題についてまったく心穏やかではいられないのだが――オートパイロットの衝突事故をめぐるメディアの報道の大きさだ」とマスクCEOは語った。
「人間の運転による事故の犠牲者は毎年120万人にのぼる。メディアがほとんど報じていないこうした数に比べれば、(オートパイロットの事故は)本質的にはほとんどゼロに等しい」
「この点をよくよく考えてみてほしい。ネガティブな記事を書くことは、実質的には自動運転車を使用するなと言っているのと同じだ。それは殺人行為に等しい」

また、自動運転の事故についての責任の所在については、以下のように語っている。

「自動運転車(の事故)をめぐる考え方は、ビル内のエレベーターに閉じ込められるケースとよく似ている。(エレベーター製造会社の)オーチス・エレベーターは、世界中にあるすべてのエレベーターの責任を負っているだろうか? いや、負ってはいない」

完全に合理的だ。
正しい方向性を見ているし、正しい計算結果を発表しているだけに過ぎない。

だが私は、これが彼とテスラという自動車会社の本音・本質を現しているのだと思う。

NewsPicksでコメントするような、いわゆる「意識高い系の人」は、このマスクの合理性が好きなのだろう。賞賛できる、優れた経営者だと思っているのだろう。
別にその人たちを否定する気はない。
全世界にテスラのファンはたくさんいる、その人たちを否定するわけでもない。

だが私は、イーロンマスクは嫌いだ。

人の命を守るために技術はある

イーロン・マスクは優れたビジネスマンなのだろう。
だが、優れたビジネスマンであるが、彼が転がしているのは人の命だ。

NewPicksのコメント欄を見れば、二つに割れている。
マスクを評価する人と、マスクを糾弾する声が二つに別れている。
それは恐らく、NewPicksというメディアの独自性が為せる技だと思う。
ヤフコメならボコボコに叩かれて終わりだ。
だがNewPicksのコメンターは、リテラシーの高い層が集う。
だからこそ、テスラを支持する層が多いのだろう。
先述したとおり、イーロン・マスクを支持する方々を否定するつもりは毛頭ないから、そのことについてとやかく言う気はない。個人の意見だ。

だが、技術は人の命を犠牲にして進歩するものではない。

……長くなったので、次回に続きます。
もうちょっとだけお付き合い下さいm(_ _)m

→後編はコチラにどうぞ。

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