ロータリーがマツダを救う!? EV時代の鉾の名は「ロータリーレンジエクステンダー」!

ロータリーエンジン
出展元:wikipediaより

電動化の波が急速に広がってきた感のある昨今。
ZEV規制をはじめとする環境規制は激化の一途を辿り、ガソリン車の命運は風前の灯にも見えます。

そんな中、ガソリン車への傾注を宣言するマツダも、2019年にEVを発売することを宣言しています。
過去にEVを研究していたことはありますが、自作ハイブリッドの販売実績さえ持たないマツダに、そんなことができるのか、不安は尽きないわけでありますが……。

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EV時代のマツダがスバルより有利なワケ

きしくも、似たような規模のメーカーであるスバルが現在、EV化の波と真っ向から対峙する必要に迫られています。
少し前に、こんな記事を書きました。

スバルのEV・PHVは未来を掴めるか? 電動化が直面するコモディティとブランドの壁

明らかに「ガソリン重視!」を宣言しているマツダは、まだそこまでEV化に逼迫されている印象はないんですが、それでも同じような時期(2019年)にEVを販売すると宣言してます。
独自にHVシステムを開発してきたスバルは、まだ電動化の実績が少なからずあるわけですが、マツダの場合は実績ゼロです。
アクセラにHVありとはいっても、トヨタの技術をそのまま使っているだけに過ぎないので…。
電動化の時代が来れば、必然的に「マツダ大丈夫なの!?」という懸念が噴出することは必然でしょう……。

が、しかし。

EV時代において、「マツダは競合他社より絶対的に有利」だと考えています。

ロータリーレンジエクステンダーは強力

マツダにはロータリーエンジンがあります。

ええ、ありますとも(*´ω`*)

これは競合他社にはない絶対的な鉾であり、唯一マツダが「技術的に他社を寄せ付けない強み」として持っている最強のカードでしょう。

これは来るEV時代において、マツダにとってこの上なく強力な武器であり、最終決戦兵器であることに疑いありません。

つまりマツダには、ロータリーレンジエクステンダーがあるのです。

そもそもレンジエクステンダーは、いわゆるEVベンチャーと大手自動車メーカーとの間の決定的な差別化要因となりえます。
エンジンはノウハウと技術の結晶であり、ぽっと出のEVベンチャーにはつくれない。
つまりテスラには、どうあがいてもエンジンは作れないのです。(なので航続距離の問題を隠すために、プレミアム指向で派手にバッテリー積んでプロモーションしてる)

そしてロータリーレンジエクステンダーは、いわゆる大手自動車メーカーとマツダとの間の決定的な差別化要因になりえるのです。

この「スーパーおにぎり」がどのぐらい強力なアルテマウェポンかと言うと、マツダの公式資料には以下のように出ています。

①小型軽量:トランクルーム下に収まり荷室サイズを犠牲にせず,重量増は最小限とする。
②低NV:発電時(運転時)に気にならないレベルの静粛性を確保する。
③燃費:高効率な運転条件で使用する。
④汎用性:EV車に容易に後付け可能とする。
中々にグレートではアリマセンカ。。。
もうちょっと詳しくみていきましょう。

デミオEV(2013年版)に搭載されたスペック

具体的な数字を上げましょう。

これは2013年に開発された「デミオEV」に搭載されたシステムのスペックですが、

330ccのシングルローター

29.5ps/4500rpm(最高回転数も4500)

定格出力20kW

ガソリンタンク容量9L

システム総重量100kg

これらの数字を元に、先述された特性を見ていくと、

1.小型軽量

試作車であるデミオEVに搭載されたシステムでは、そのシステム総重量はガソリン満タン状態でも100kg程度に収まるわけであります。
さらにトランクルームのスペアタイアのスペースにぽこっと格納できるぐらい小さいとか。

小型軽量のロータリーエンジンの特性ならではという性能でしょう。

2.低NV(静粛性)

ロータリーエンジンを寝かせて搭載しているので、元々低NVなロータリーからさらに振動感が消えているとのこと!
実際には本当に「よく聞かないとわからない」レベルの超低音だそうです。

3.燃費

2013年時点での話ですが、レンジエクステンダー搭載デミオEVの燃費は400kmだそうです。

これについては、以下の記事が詳しいですね。

CarWatch:ロータリーエンジン発電で航続距離を2倍にした「マツダ RE レンジエクステンダー」

このロータリーエンジンで発電を行うことで、航続距離をデミオEVの200kmから2倍の400kmに引き上げた。燃料はレギュラーガソリンで、燃料タンク容量は9L。燃料タンク容量を増やせばさらなる航続距離を実現することは可能だが、米国のレンジエクステンダーの定義づけの部分で、ベースとなったEVの航続距離の2倍以上とならないよう定められているため。逆に言えば、400km(200kmの追加)とするため、燃料タンク容量が9Lに抑えられている。

つまりベース車両の走行距離が良くなれば、燃料タンクを増やすことでいくらでも航続距離を延長できるというわけです。(その分重くなるから微妙でしょうが…w)

4.汎用性(後付け簡単)

EVであれば後から簡単に取り付けできるのが、このロータリーレンジエクステンダーの大きな強み。
つまり、専用設計を必要としないわけです。これはかなりデカイ。

考え方とすれば、通常のEVがあって、その上位グレードにレンジエクステンダー付モデルが存在するという形でしょうか。
「20S、25S、XD」なんてラインナップと同じく、「EV、EV-RE」なんてラインナップが登場しちゃうワケではないかと‼

そして汎用性が高いなら、各協力メーカーに対して販売もできるでしょう。
いわゆるトヨタ連合に、一斉採用してもらうことだって夢じゃないわけです。(リアルにそのぐらい価値がある兵器だと思う)
もちろん、そうなると「マツダとしての独自性」が薄れるので、判断は慎重を期す必要がありそうですが……。

つか330ccって1.5倍されても十分に軽自動車枠だよなぁww
そのあたりの法律ってどうなってるんでしょ?(´・ω・`)
あのイミフな税制の矛盾が曝け出されそうww

ロータリーが今、マツダを救う

このロータリーレンジエクステンダーに関しては、既に市販化が公言されています。

マツダのEVはロータリー!? HCCIはマイルドHV!? 新情報満載のインタビューがすごい!

もちろん、基幹となるEV車の性能はそれなりのレベルが要求されることは間違いありません。
マツダという「こだわり」のブランドに相応しいクルマが用意されなければ、ユーザーが満ち足りることも、せっかくのロータリーレンジエクステンダー搭載車が輝くこともないでしょう。

しかし、そこを乗り越えた時、マツダが持っているのは、他社にはない最強の鉾です。

それは外様が何を騒ごうとも、時代に背を向けられようとも貫いてきた、マツダの意地。

歴史と想いを目いっぱいに詰め込んだ「おにぎり」が、時代の波のうねりの中で、マツダを導く羅針盤となっていく。

それは何だか、とてもロマンチックな物語のような気がします。

……骨は拾われて、新時代に芽吹く時が来ました。

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コメント

  1. Pow より:

    コモディティ化…どこの業種でもいろいろ悩みの種ですよね。
    差別化が出来ないと、大メーカー・販売の強いメーカー製のモノばかりになってしまいますからね。
    マツダも初めは、ZEV規制等世界的なHV・EV化の流れでコモディティ化が進んだら
    マツダ(と言うか他メーカーもですが)を選択する意味って、デザインとブランド力ってことになりますからね。
    その中で、ロータリーレンジエクステンダーは確かに強力な武器になりますね。
    マツダはこの点をどのようにして、「利点」として「マツダ車」を選ぶように
    言葉は悪いが「情報弱者」にアピールできるかが、今後の課題でしょうかね?

    ロータリーがマツダの収益となる日を楽しみにしていますよ♪
    (今まで散々、金食い虫だの赤字の元凶だの言われていましたからね(T_T))

    • セトシン より:

      Powさん、コメントありがとうございます♪

      ですよね~何だか世知辛い世の中になってきそうです。。。
      それまでに「マツダ」というブランドを認知して値段を上げておきたいところなのでしょうが……単純にはいかなそうです。
      別記事でまた妄想書いたのでまた良ければ読んでみて下さいm(_ _)m

      >言葉は悪いが「情報弱者」にアピールできるかが、今後の課題でしょうかね?

      これはすごくそう思います。
      コリのない層は、単純に有名ブランドの日用者で事足りるでしょうから。
      ただ、そういう層にアピールするあまり武器をなくしてもいけないのが「マツダブランド」の難しいところ……。
      ストーリーマーケティングは上手だと思うので、上手いことやってほしいですね♪

      ロータリーがマツダの未来となる日が、とても楽しみですね‼