CX-8とマツダ3列シート戦略の是非。既存顧客とのズレに解決策はあるか?

CX-8Lパケ

CX-8を遂に発表し、「新世代商品中に3列シートが一台もない」という状態に終止符をうったマツダさん。
個人的には非常に喜ばしいことではあるのですが、しかし、それでも一つ残った問題点があるとすれば、

CX-8は高ぇよ!?Σ( ゚Д゚)

というその一点でございましょうw
(↑ワタクシ、めっちゃ該当w)

少なくとも、プレマシーを検討中のユーザ層にとって、CX-8は高嶺の花。
さあ……どうしましょうかね…………(。´・ω・)?

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既存顧客を敢えて逃がす?

たいして専門家なわけでもありませんが、それでもマーケットの世界では、

「既存顧客に買い換えさせるのは、新規顧客の1/5のコストで済む」

的なことがよく言われます。(1/5はうろ覚えw)
だからリピーターは大事、今までのファンを大事にしましょうというお話になるわけです。
それは誰しもよ~くわかっているお話なはずなのですが、華々しい新規顧客開拓、言葉を変えれば「新しい市場の創造」(聞いたことがあるような言葉…w)に気を取られて、ついついその原点を疎かにしてしまいがちです。

さて、今回のマツダさんのCX-8という3列シート車には、結構賛否両論があります。

私はどちらかというと「賛」の立場。
これはマツダがコモディティ化の象徴であるミニバンにおいて台数を出すのは絶対無理だと考えているからです。
だって、ミニバン買いに行くなら基本的に皆様トヨタとかに行かれますよね?
ならばこそ、「新しい市場の創造」と称してCX-8を出すのは、合理的なチャレンジだと思うのです。

一方で「否」の方も一定数おられると思います。
これが、「ミニバンは売れるからマツダも売れ」という理由ならば、そもそも「マツダがミニバンつくって売れるわけないだろw」で終わりなのですが(その理由はこのへんの記事にて)、既存顧客を大事にするというそもそもの原初の理論に立ち返るなら、話の重さは変わってきます。
「今前のプレマシーに乗ってるけど古いから買い替えを…」とか、「これまでデミオに乗ってたけど家族が5人超えるから3列シートが欲しい」というユーザをどうするのか、というお話ですな。

う~ん、スーパーシビアな問題ですねw
きっとマツダ上層部ではかなり頭を悩ませたに違いありません……ご苦労サマでした。。。

問題は価格であることは疑いない

さて、では上記の

「今前のプレマシーに乗ってるけど古いから買い替えを…」

「これまでデミオに乗ってたけど家族が5人超えるから3列シートが欲しい」

といったユーザにとって、CX-8の問題は何なのでしょうか?

ファミリー層にとって、スライドドアの不足は気になる人も多いかもしれません。
ただこの件については、正直ワタクシが全くもって気にしていないので「え? 問題になる?」という考え方しかできませんw 顧客視点が絶賛欠落中ですww

ザ・間違ってもイイファミリーカー選び論だ!( ゚Д゚)ノ
文句がある人は好きなだけスライドドア買うといいさww

まあ実際問題として、一時期に比べてスライドドア全盛時代は終わった感こそあれど、それでもルーミー&タンクなどがかなりの台数を捌いていることから、まだまだ需要は大きいです。
がしかし、3列シートは「定員が足りないから買えません」という話になるが、スライドドアはそうでもなく、「ないと不便だと思ってる人には売れ難い」に過ぎません。
つまり、これは訴求の方向性の問題だと思ってまして、つまりスライドドアはまだ最優先ではなく、それに変わる魅力(6ATとかw)を、マツダがユーザに提示できればいいので、スライドドアがなくても売ることは可能だと思います。

つまり、最大の問題は間違いなく「価格」です。

CX-8という「3列シート」搭載車の最大の問題は、そこにぶら下げられたプライスタグにあります。(いや、地味にお得なプライスだとは思いますが…)
原理上、お金がなければクルマは買えないのですから!

とにかくプレマシーの「20C SKYACTIV」の値札が200万と激安バリュー過ぎる面もありますけどね(^^;

そもそも原初をたどれば、CX-8はコスト的に見てMPVの代替でしょう。
プレマシーにたどり着く予定の顧客層にとってはコストが違い過ぎて、とにかく乗り換え先のモデルがないのです。

これはCX-5からの進化を「6」でなく「8」にしてしまったマツダの罪と言えなくもない。
CX-8ではなく、CX-6的な「CX-5にプラス10万ぐらいで3列目オプション」なクルマにしておけば、20Sでも260万円。
これならプレマシーユーザーもギリギリセーフなライン(プレマシーは20S SKYで227万なのでプラス33万)かもしれません。

ただし、一方でそんな中途半端な3列シート車が売れるとは到底思えないご時世。
開発費をかけるわけにもいかず、シートアレンジや3列目もそれほど出来の良いものにはならないと思われるため、結局CX-6では「プレマシーから30万追加で払ってこのレベルかよ!」と現行プレマシーユーザーにも逃げられてしまう可能性大です。
中途半端な商品は誰からも見向きもされない、という好例になってしまうでしょう。

結局、この価格帯の想定ユーザを納得させるには、やはりミニバンを専用で開発するしかないわけなのですが……。

拾う神あれば捨てる神あり?

そもそも論に戻りますと、経営戦略とは取捨選択です。
マツダが何故ミニバンから徹底する方針を固めたのかと言いますと、その答えは非常に簡単で、

カネがない!Σ( ゚Д゚)

からだと思います。多分、間違ってないハズw
そもそもマツダがトヨタほどの規模であれば、全方位戦略を言われる前にやってます。
ミニバンだって当然ゴリゴリ開発していたはずですが、それをできない。
つまり単純に、「選択と集中」の範囲からミニバンは外れてしまったわけです。

さて、ここでプレマシー代替のミニバンをつくるとして、です。

辞めるものは何でしょうか?

コレがキモですね。
売れるかどうかもそうですが、一番重要なのはココだと思います。

マツダにミニバンを開発させるには、開発力を空ける必要があります。
ところが、当然開発部隊はパンパンで、次世代のEVやらロータリーやらSKY-X系やらにフルでリソースが割り当てられているはずです(企業なので余剰人員を出さないのは当たり前)

つまり、マツダにミニバンをつくらせるには、今やっている何かをやめさせるか、或いは規模縮小(人員削減)をしなければなりません。
そうなると、一気に問題が現実的になる。
この自動車産業過渡期のご時世に、開発費を削減して規模縮小するものを一つ選べと言われても、それは中々に難しい。
EVの研究を止めるのはありえないでしょうし、じゃあロータリーなんて辞めてしまえというのもむしろEV的な理由によりありえないと思います(RX-VISIONは動いてないかもね…汗)
SUVシリーズを止めてミニバンつくるのも、世界的な売り上げの分布を見ればありえない。

つまり、CX-8というのは極めて現実的で打算的なマツダの解なのだと思います。
コストをかけずに、日本のユーザーの要求を満たすための、唯一の解。
今のところ日本が第一ターゲットのようですが、当然CX-9が通用しない道路事情の国があれば、そこに対して売り込んでいくことは想像できます。(行くよね? 行かないならCX-8はつくるべきではなかったと思うw)

つまり、日本マーケット専用にミニバンを開発するのは、マツダにとって明らかな重荷です。
このグローバル化のご時世においては、かなり厳しい。

これは恐らく、マツダが目指す2%のシェアという数値に対して、日本国内でのシェアが大きすぎるために生じた歪ではないでしょうか。

となると、唯一の策はOEMしかありませんが……。

そのままOEMは反対だゾ ノ゚Д゚)ノ

ワタクシ的には、真正直に他社からOEMでミニバン引っ張ってくるのは反対です。

ミニバンのような「家族のメインカー」という一番大事なカテゴリを他社に依存するのは、正直どうかと思います。
それならいさぎよく、「マツダが提示できる家族のメインカーはこれです!」と割り切ってCX-8を売る方が話がわかる。
スズキがセレナを売ってるのと、マツダがノアを売るのでは次元が違い過ぎるのです。(スズキはセカンドカーが売りたいからメインカーを売ってもいいの)

マツダはあくまで、「マツダの良さ」で既存顧客をつなぎ留めないと意味がないと思うのですよ(*´ω`*)
もちろん、プレマシー価格帯のミニバンを用意してあげるのは可能であれば是非用意してあげて欲しいのだけれども、だからといって相容れない顧客(例えば安いからマツダに乗ってた層)を強引につなぎとめるのも、それは違うなぁ…と思うわけです。

私個人としては「ディーラーで選ぶ」という考え方がないで、マツダがOEMで何かを売るというのがイマイチピンと来てないのはありますけどねぇ……。

シエンタに1.5Dの夢(妄想)を見るぜ!!w

しかし!!

マツダ様は、何と先刻トヨタ様と資本提携なされたではありませんか!
これは何という渡りに船か!
せっかくトヨタと提携したのですから、私の大好きなシエンタに1.5D積んでくれないかなぁ~と、そういう夢が広がってしまうでゴザルよ!?Σ( ゚Д゚)

ただ、OEMの事情は詳しく知りませんが、多分、

相手の生産ラインで生産する商品

であることを考えれば、マツダがOEMでもってきたシエンタに自分で1.5Dを積むなんてことはありえないですよね……?(´・ω・`)
シエンタにしてもノア3兄弟にしても、生産ラインが他社製である以上、あまり大した差別化はできないハズ……。。。
なので前述のOEMイヤン論につながってしまいます……。

ただ、この資本提携で、ちょ~っと新しい可能性出てきたかなぁと夢を見たりもしますw

マイナーチェンジモデルの開発にマツダが入って、シエンタはMC後に普通にラインナップにディーゼルターボ並びますよカッコ笑的な奇跡が起こればいいのだよ!!( ゚Д゚)クワッ

ディーゼルターボをマツダとしてではなく、トヨタとしてのラインナップに加えてもらう。
奇跡の種はコレしかないよね!!( ゚Д゚)ノ
好みの激しいフロントフェイスも「じゃあマツダではもうちょっと違う顔で売ります」とすれば(デザインは部品共通化前提の範囲で多少自由が利くはず…)、それなりにユーザの分散につながるでしょうし、トヨタ的にも競合してそれほど不利にはならないと思うんですよね、そもそもマツダでミニバン買おうとする客は囲い込まれた客のはずなので。。。

幸いなことに、シエンタは東南アジアでも売れている商品なので、両社ともに結構応用性は高いと思うのです。
次回マイナーチェンジの際にシエンタは1.5Dを搭載!
そうすると、トヨタ的にも唯一欠けていたターボエンジンのラインナップが揃う!
フロントフェイスは手直しが入り、トヨタ路線とは少し違う路線の顔でマツダ版が登場!
トヨタは販路とラインナップの拡大、マツダ側もエンジンを供給することで利益が潤うのでウハウハに!

…………とは、ならないかなぁ?(*´ω`*)

リアルにシエンタに1.5Dが出たら考えるかもしれないぞ!w

まあ妄想はともかくとして……w
リアルに200万ぐらいの価格帯で3列シートが欲しいのは事実ですね。
でもマツダさんが新たにそこのゾーンを開発する余裕は絶対的にないと思うので、私はソコは期待しても仕方がないと思うのでアリマス…(´・ω・`)
そして私は嫁に「CX-8買うぐらいなら先代オデッセイを中古で買え」と言われたでアリマス…(*´Д`)

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